テレビから、船村徹氏が亡くなったと伝えていた。
演歌、歌謡曲の名曲のほとんどと言っても良いほど沢山の曲を創ってくれた偉大な作曲家である。
王将、夕笛、別れの一本杉、なみだ船、兄弟船、矢切の渡し、東京だよおっ母さん、哀愁波止場、みだれ髪、紅トンボ・・
切りが無いほど思い出される。
特に我々の世代は、彼の曲と一緒に昭和を生きてきたと言っても良いほど、生活の中にあった曲が多い。
アナウンサーが「また一つ、昭和が消えていく」と言う決り文句が、今度ばかりは実感がある。
面白いエピソードに、ヨーロッパ滞在中ロンドンで、あるオーディションに立ち会い、
そこに、まだデビュー前のビートルズが受けに来ていた。
主催者に、誰が良いと思う?と聞かれて、「あの汚い4人組が一番面白い」とビートルズを指名したという。
自分が撮った写真を振り返って、氏を一番身近に感じた写真は、残念ながら、たった一枚、「矢切の渡し」であった。