セコニック スタジオデラックスⅢ L-398A
一眼レフ時代になり、カメラに露出計(反射光式)が内蔵されて久しい。
その性能は時代とともに進化し、今や、ほとんど単体露出計を必要としない。
さらに、ミラレス時代になり、撮像素子(CMOS)に入った光をファインダーで見れるようになり、
出来上がる画像そのものを確認できるようになった。
ますます単体露出計の活躍場所はなくなりつつあるのに、逆に、自分は日を追うごとにアナログに惹かれつつある。
カメラ任せのオートでなく、手動で、絞り、シャッタースピード、ISOを設定するマニュアル思考(指向)である。
迷う時には、機械式(入射光式)の露出計で測り、自分の感覚で微調整する。そんな時に取り出すのが、このセコニックである。
思い起こせば、青年時代(昭和30年代)に映画の撮影現場を見るたびに、首から露出計をぶら下げたカメラマン(助手)が
露出を測っている光景に憧れ、購入したのを思い出す。
何度か買い直したが、今でも、この露出計を持って出かける。
実際には使わないことの方が多いが、これが自分流のお約束装備であり楽しみ方なのである。