初めて松本城を訪ねた。
豊臣の城らしく黒壁の重厚な姿が威厳に満ちていた。
後ろに、まだ雪が残る日本アルプスが美しく連なり、得も言われぬ荘厳な佇まいである。
木造のままの姿は、400年余の風雪に耐えた日本の城の美しさを直に実感させてくれた。
緩やかなところでも55度、急なところは垂直に近い61度の急勾配だ。
あまりの傾斜に、いろんな国の言葉で悲鳴が響き渡っていた。
降りる人は、怖がってお尻をつき、しがみつきながら降りるので大停滞となった。
敵に攻め込まれたときに、容易に登れないよう工夫されたものであり、