陽も落ちて夕闇が濃くなり始めた定刻、花火の合図と同時に、6張りの大太鼓が地鳴りのように打ち鳴らされ、
随神門が開くと、古式豊かな行列を先頭に、お清めの大太鼓が動き出す。
そして、烏帽子に白丁姿の担ぎ手に担がれ、揉まれながら夜の帳の中に神輿が姿を現す。
ここでは、この衣装でない者は神輿を担ぐことができない。袢纏を着ているのは役員や警護の担当である。
最近では、女性の担ぎ手も増えている。
8基の神輿はどれも、1000〜1300Kgもあるのに、男性に負けじと歯を食いしばっている。
濃くなった闇の中に金色の神輿が揺れると、荘厳で幻想的な世界に引き込まれていく。
今回は、初めての試みであるが、ストロボを使わず、見えるままの、正に「くらやみ祭」に挑むことにした。
闇夜の神輿をそのままに表現できればと、愛機の実力を信じて闇夜での手持ち撮影に初挑戦した。
これも初めての挑戦で、菊のご紋に的を絞り SS 1/6秒で流してみた。
2枚目のみ、7DMarkⅡ + EF16-35mm F2.8L で撮影